13戸のペントハウスのうち5戸が入居決定
住友不動産は「少子高齢化や景気低迷の中でも賃貸志向は少なくない。自分のライフスタイルにあった住まいを求めている人が多く、住み替え需要も高い。将来性はある」(永山部長)と意気込む。入居は10月から可能だが、現在の契約状況は139戸のうち、申し込みがあったのは約30戸。このほかに、検討中の住戸もあるという。
それにしても、いったいどんな人が住むのだろうか――。入居予定者は、30歳代から40歳代が中心で、企業のオーナーが多い。夫婦と、子どもはいても一人か二人の小所帯だ。
金融関係をはじめ、仕事で日本に滞在する欧米人も少なくない。
ラ・トゥール代官山・佐伯和則所長は「六本木や白金・高輪界隈の超高級マンションも築年数が5年超の物件が増え、水まわりなどのスペックが古くなってきたこともあって、そこから移って来る方もいらっしゃいます。外国の方は、エントランスの広さやパーティールームなどを気に入られているようです」と話す。
平均320平方メートル超で13戸あるペントハウスは、すでに5戸が決まっている。この中には「最高峰」の、531万円の住戸も含まれていて、5戸のペントハウスにはいずれも日本人が住むという。
家賃531万円の住人は、やはり都心からの「転居組」で、30歳代後半の企業の、「やり手」経営者らしい。