腸内の免疫細胞のはたらき活発になる
それでも、「夏バテ」のように紫外線ダメージで細胞が弱り免疫力が落ちている状態では、消化機能も弱ってまともな食事がとれない。そのための「秘密兵器」がヨーグルトだ。
元茨城キリスト教大学教授で栄養学博士の落合敏氏は、「細胞のダメージを回復させるためには、カルシウムやたんぱく質を取り入れるうえで消化吸収しやすいヨーグルトは最適」と話す。また、免疫細胞は腸に多いが、ヨーグルトに含まれる「善玉菌」には腸内環境を整えるはたらきがあるので、免疫力が高まり、細胞のはたらきも活発になるというわけだ。
落合氏によると、1日に必要なエネルギー量は、年齢や性別など人それぞれ異なるが、ヨーグルトは「できれば朝、昼、晩とバランスよく食べるとよいでしょう」と勧め、「毎日とりたい食品のひとつ」と強調する。
夏の暑さと強い紫外線、さらに最近の気候の急激な変化のせいで、体の疲れがたまっているこの時期。弱った細胞の回復のために、体の中からのケアを試してはどうだろうか。