「長寿企業」日本一の京都府 秘訣は「過去の成功体験に縛られない」

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京都府の場合、創業500年以上も3社

   京都府の場合、創業から100~110年が292社で、約3割が明治後期に誕生しているが、200年以上が122社、500年以上も3社あるなど、歴史の厚みを感じさせる。

   京都には現在も、京セラ、ローム、日本電産など電機部品メーカーを中心に、世界でも競争力のある企業が存在する。任天堂、ワコールなどもある。ある電機メーカーの関係者は「京都の企業が強いのは、敢えて東京から離れ、伝統ある京都に拠点を置きながらも、絶えず世界のライバルと競争しているからだ」と解説する。京セラなど戦後に誕生した新興企業も多いが、存在感では東京の企業に負けていない。

   帝国データバンクは企業存続の秘訣を「変化への対応力」と結論づけている。「多くの戦乱や産業構造の変化など、困難を乗り越える原動力は、事業の本筋を守りながらも、過去の成功体験に縛られず、変化を恐れない姿勢に集約できる」という。景気の先行きが不透明で、産業構造が変化する今こそ「京都の長寿企業に学ぶべき点は多い」と指摘している。

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