TBSラジオVS日垣隆氏 不正流用疑惑巡り激烈バトル

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   「TBSラジオが制作費を他番組へ流用している」と指摘する、作家でジャーナリストの日垣隆氏と、「流用」を否定する同局社員が、インターネットのツイッター(Twitter)上で激しくやりやっている。ツイッター以外のネット上でも注目を集め始めた。

   同局番組を担当していた日垣氏のツイッター上での指摘に対し、「TBSラジオ&コミュニケーションズ」の三条毅史・編成部次長(ツイッター上では社名・役職名は非公開)は「これまで日垣隆さんに嘘八百を書き散らされて被害を被ったり、人間性を疑うような行為をされた皆さんはこちらまで情報を」と、2010年9月26日、ツイッターに書いた。

「スポンサー料金他番組に横流し疑惑」を書きこむ

「トゥギャッター」でも注目された
「トゥギャッター」でも注目された

   番組出演者に反論するにしても、一体当事者間に何があったのか、と驚いてしまうほどの激しい表現だ。本人のツイッターなのか同局に確認すると、三条氏本人のものだという。

   「舞台」となったラジオ番組は、日垣さんが出演してきた「サイエンス・サイトーク」(以下、サイトーク)だ。01年から秋~冬の期間限定で毎年放送されており、当初、10年も10月から放送予定だった。

   日垣氏のツイッターでは、10年9月21日ごろから同番組の今年度分放送スタートに関する話題が出始めた。ほどなく、日垣さんは「(サイトークの)黒字分を、他に流用を続け、出演者全員の出演料も据え置き、下請けスタッフの人員まで半減」「サイトークに対する、村田製作所のスポンサー料金を他番組に横流ししていた疑惑、確定」などと書き込んだ。三条氏の名前を挙げて「番組を潰した」などとも批判している。

   一方、9月26日からこの件でつぶやきを始めた三条氏は、スポンサーが払う番組提供料には制作費と電波料が含まれていると反論している。電波料は「機材購入」や「社員の給与」にあてられ、「さまざまな部門に割り振って放送局は運営されているわけです」と「横流し」を否定している。

   日垣氏に電話取材すると、日垣氏は「制作費と電波料の話など一般的なことは、周知の話だ」と三条氏の説明を一蹴した。電波料ではなく、(サイトークの)制作費を「ほかの3番組に割り振った」と同局社員が「認めた」。さらに「具体的な(流用先の)番組名も聞いている」と指摘した。そして、

「スポンサー提供料は少なくとも下がってないのに、(サイトークの)番組スタッフが極端に減らされるなどした。(そうやって捻出した)黒字分が他番組へ流れているのはスポンサーが納得できるレベルではない。不正流用だ」

と改めて主張した。ただ、「今となっては、どうでもいい」とし、番組降板と休養が決まった従来の担当プロデューサーや、編集プロダクション関係者のことが「心配だ」という。

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