中国「ハイアール」日本本格上陸 安物イメージ返上できるか

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日本の消費者受け入れた場合は深刻な影響

   日本市場は少子高齢化などで縮小傾向にはある成熟市場だが、世界的に見れば高所得の消費者が多く「白物家電」だけで年間8000億~9000億円の安定したマーケットではある。ハイアールとしても、最重要の中国市場で成長を続け、新興国などに展開するためにも、日本市場への本格参入で高機能モデルのラインアップ化を進めるステップとしたいようだ。

   家電アナリストの中には「中大型機種で日本メーカーのブランド力に対抗するには、少し安いくらいでは不十分。相当斬新な商品を出すなどの工夫が必要だ」との見方もある。ただ、有力メーカーがひしめく縮小市場でもあり、ハイアールにとっては「負けてもともと」の面もあると見られる。日本の消費者がどう受け入れるか、投入商品の力を検証し、中国市場などでの成長に備える意味もある。それだけに日本メーカーとしては、日本の消費者が受け入れた場合は深刻で、年末商戦の行方を注視せざるを得ない状況になっている。

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