所属事務所を退社した俳優の水嶋ヒロさん(26)は、芸能界引退も考えている可能性があることが分かった。関係者によると、「しがらみが嫌になった」と漏らしていたといい、小説執筆も含め今後のことはこれから考えるようだ。
「彼には、連続ドラマや映画などをもっとやってもらいたかったです。事務所から干されていたという報道もありますが、そんなことはありません」
小説家へ転身の情報もあるが…
所属事務所「研音」の広報担当者は、取材に対し、2010年9月20日付で水嶋ヒロさんが退社したことを認めたうえで、こう漏らした。
週刊誌や夕刊紙によると、ヒロさんは、同じ事務所所属のシンガーソングライター絢香さん(22)との交際や入籍を事務所に無断で行い、09年4月に事後報告して事務所を怒らせた。そして、すでに主演が決まっていた映画「BECK」の10年9月4日公開を待って、ヒロさんを事実上の解雇処分にしたというのだ。
研音では、退社理由について、ヒロさんが「表に出るよりも、執筆活動をしていきたい」と話していることを挙げるが、夕刊紙などは、移籍を一定期間禁じるための方便ではないかと指摘している。
これに対し、研音の広報担当者は、こうした見方を否定した。
「入籍が事後報告だったのは確かですが、わずかのタイミングの違いです。大げさに怒っていたわけではありません。しばらく仕事をしていなかったのは、執筆活動のことで話し合いをしていたからです。本人は、小説などそちらの方に興味があったのではないでしょうか。今回は、解雇したのではなく、彼自らの意思で退社したということです」
ヒロさんは、06年の仮面ライダーカブト主演でブレークしてから、イケメン俳優として、テレビドラマや映画、CMで脚光を浴び続けていた。文学の新人賞を取ったわけでもないのに、俳優業を辞めて、小説家などに転身したいというのは本当なのか。
将来についてはまだ決めていない?
事情に詳しい芸能関係者は、水嶋ヒロさんが、芸能界が嫌になっただけなのではないかとみる。
「事務所に結婚を隠していたので、クビだという話が出たのは確かです。彼は、その時点で『こんなの、やってられないな』と思ったようですよ。彼らの世代は、芸能界のしがらみなどを嫌がっています。『だったら、辞めてすっきりしよう』と思ったんじゃないですか。事務所が仕事を入れようとしても、『もういいですよ』と言っていたと聞いています。俳優の仕事は、もうやらないのではないでしょうか」
執筆活動については、それで食べていけるかは別問題として、何か書くことを考えているのではないかという。
スポニチでは、ヒロさんが絢香さんと2人で個人事務所となる会社を設立したと報じている。知人も評価する文学作品を仕上げたともいう。
前出の芸能関係者は、この会社について、本人よりむしろ、バセドー病が治れば音楽活動を再開したい絢香さんのためでは、とみている。
「水嶋ヒロさん自身は、夢はいろいろあっても、将来についてはまだ決めていないと聞いています。騒々しい芸能界はもう嫌で、しばらくのんびりしたいようですよ。絢香さんの印税収入が5億円ほどもあるようですし、しばらくは困らないでしょう」
ただ、妻のバックアップだけでは、本意でないらしい。アパレル業界からは、水嶋ヒロブランドのプロデュースをしてほしいと声がかかっているといい、こちらの事業を手がける可能性もありそうだ。
一方、研音の広報担当者は、「芸能界から引退するかどうかは、本人しか知らないことです。アパレル業界進出の話は、分かりません。会社設立については、話があればこちらへも回ってくるはずで、聞いていないです。絢香はまだ静養中で、復帰のめどはたっていません」と話している。