「B-1」優勝の甲府「鳥もつ煮」  爆発的人気で東京も売り切れ

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製造食品会社に問い合わせ殺到

   東京でも同様だ。日本橋にある甲府市のアンテナショップ「富士の国やまなし館」では、フライパンで簡単に調理できる鳥もつ煮冷凍セットを販売している。グランプリが開催された19日から20日で全て売り切れてしまい、21日に急遽50個入荷したが、それも直ぐ完売した。担当者は

「1つのビジネスチャンスとして捉えているので、ポップを作り、積極的にPRしています。老若男女様々な方が買っていかれますね。この辺りは会社のオフィスも多く、サラリーマンの方が昼休みに買っていくケースもあります」

と話す。鳥もつ煮人気の影響で、信玄餅といった他の商品もよく売れているという。

   冷凍セットを製造している武田食品(山梨県)も大忙しだ。「B-1」優勝後、県内外から問い合わせが殺到。既存の取引先からも、普段の3~4か月分ぐらいの注文が一気にあり、在庫がなくなってしまった。担当者は

「注文に間に合うよう、現在急ピッチで生産しています。私は甲府出身なのですが、これを機会に山梨のものを全国の方々が知ったり、山梨の方にも見直して頂けて嬉しいですね」

と話している。

   「B-1グランプリ」では、過去に「富士宮やきそば」(静岡県)や「厚木シロコロ・ホルモン」(神奈川県)などが優勝。優勝すると全国的な知名度を得て、数十億から数百億円の経済効果があるという試算も出ている。

   甲府市では、以前から有志職員による「とりもつ隊」が鳥もつ煮のPR活動をしていたが、今回の優勝を受けて21日、副市長をトップとしたプロジェクトチームを発足。観光開発課や政策課など関係セクションが一丸となって普及活動を行っていく、としている。

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