オタク、焼肉、高額商品…、特化型も登場
無料クーポンマガジン「ホットペッパー」を発行するリクルートは2010年7月から「ポンパレード」を、飲食店検索サイトの大手「食べログ」を運営するカカクコムは同9月から「食べログチケット」をそれぞれ開設した。高級ホテル・旅館の格安予約サイトを運営する一休も10月下旬を目処にグルーポン系サイトをオープンすると発表している。
こうした企業はレストランや宿泊施設との付き合いが長く、運営ノウハウを身につけている。また、大量に会員を抱えているので、一気に逆転する可能性もある。
また、新規参入する企業の中には、狭い分野に特化するケースも出てきた。焼肉店のクーポンのみを扱う「焼きニクーポン」、オタク系店舗のみの「ヲタポン」、高額商品のみを取り扱う「ルクサ」などだ。サイトを訪問すれば好きなジャンルのサービスがいつもお得に受けられるので、一定の固定客が見込める。
現・王者クーポッドの広報担当者はこの状況に、「弊社が提供するクーポンは、サービスを実際に体験してもらったときの満足感を重視して厳選しています。一度信頼を得れば、また利用してもらえるはず」と余裕の表情だ。今後はサービスエリアを拡大するとともに、より細分化して、地元密着型を強化していく方針だという。