中国から調査団、専門家による死因解明
中国の人民網(日本語版)によると、中国国家林業局が派遣した調査団は3人の専門家で、9月15日に来日しコウコウの死因の解明と事後処理にあたるという。賠償については、調査の最終結果が確定してから具体的に決まるとしている。
王子動物園に取材したところ、調査団3人は15日夜に神戸に到着、16日朝に動物園を訪問し、終日にわたって状況の把握と今後に関する協議を動物園側と行ったという。その顔ぶれは、中国野生動物保護協会、四川省臥龍パンダ保護センター、四川農業大学からそれぞれ派遣された動物保護、動物病理学の専門家とのこと。今後死因に関する具体的な調査に入っていくが、「滞在日程などは未定」(王子動物園担当者)だ。
賠償額について、動物園は「協定にあることは事実」だと明かした。ただし満額支払うのは、動物園側に「人為的なミス」があってコウコウが死んだ場合に限るという。逆に何も落ち度がなければ、支払いは免れるようだ。コウコウは15歳を目前にして死んだが、これはかなり高齢だったようで、年齢が死に何らかの影響を与えたかもしれない。
中国側との協議は始まったばかりで、事態を見守る必要があるようだ。