「大マスコミ報道が流れを決めた」?
民主党代表選の結果は、これら夕刊紙や週刊誌との見方と違って、菅直人氏が大差で勝った。合計ポイントのうちでは約6割分を得て、新聞の世論調査のリードとほぼ同じだった。
著名なブロガーの山本一郎氏は、2010年9月14日の「切込隊長BLOG」で、このテーマを取り上げた。そこでは、「既存メディアに小沢への期待感を潰された」「ウェブこそ本当の民意だ」と主張すると、世論調査とウェブとの偏差が大きくなると指摘。結局、「ウェブはやっぱり信頼できないという話になりかねない」と危惧を述べた。
そして、「ベースの調査さえしっかりしていれば、それほど選挙結果と予測にブレはなく、小沢さんから遠くて独自のしっかりしたソースを持っている人ほど『少なくとも菅さん勝利』という結論は得ていた」と指摘している。
日刊ゲンダイでは、予測が外れたことについて、14、15日発売号で、新聞が政治とカネばかりを報じて小沢一郎氏をつぶしたとして、「大マスコミ報道が流れを決めた」などと断じている。そして、それでも、小沢直系の議員たちが強さをみせつけ、逆風の中で議員票を200も集めたのは、小沢氏に魅力がある証拠だという識者の見方を紹介している。
週刊現代の編集部に取材したところ、締め切り日で忙しく、すぐには返答が難しいとのことだった。週刊ポスト編集部では、「雑誌で掲載していることがすべてです。それで判断していただければ」とだけ話している。