2010年9月10日に経営破たんした日本振興銀行の預金の払い出しが13日朝から始まった。戦後初のペイオフが発動されたことで、払い戻しの対象となる預金はペイオフで保護される1000万円までとその利息に限られる。
日本振興銀行は預金保険機構(金融管財人)のもと、10日から12日まで預金者の「名寄せ作業」を行った。その結果、10日時点の預金者数は12万6779人、預金総額は5820億円で、ペイオフで保護される預金は5710億円となった。
一部カットの対象となる預金は全体の1.9%にあたる約110億円。110億円のうち、どれだけ払い戻されるかは今後、振興銀行の財務状況を精査して決まるが、最終的に確定するのには約1年かかる。
一方、融資事業は、新規の融資は行わないが、既存の取引先で回収が見込める取引先へは融資を継続する。