「モンスター居住者」に泣く家主 クレームつけて家賃踏み倒し

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1年間で24億円分の家賃を立て替え

   貸借人保証事業は、資産家などにアパートを建ててもらい、その家賃を1棟丸ごと保証するような、家賃保証の仕組みとは異なる。家主や不動産(管理)会社の求めに応じて入居者を審査して保証する仕組みで、入居者から保証料を受け取り、入居者が家賃を滞納すれば、家主に対しては家賃を立替払いし、一方で入居者に催促して回収、さらには明け渡し(引っ越し)までを面倒見るのが仕事だ。

   フォーシーズで、2009年8月~2010年7月までの1年間で立替払いが発生した件数は3万7145件、金額にして約24億5190万円にも上る。前年度に比べて件数で40.6%増、金額で28.1%増となった。10年度も増加を予想している。

   現在、貸借人保証事業を営む会社(貸借保証機構の加盟会社)は7社だが、1社でこのような状況なのだから、家賃を払わない人が増えていることは間違いないようだ。

   家賃滞納者が「モンスター居住者」となると、「隣人やご近所までも引っ越してしまうことがあるので、家主としては最悪です」と、丸山輝氏はいう。

   日本賃貸住宅管理協会は、「最近は空室率が上がっていますし、さらに家賃の不払いとなると、賃貸経営そのものが成り立たなくなる可能性があります。家主がラクしているわけではありません」と話す。

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