北野武監督だって損することがある
それでも、夕刊紙などでは、小栗旬さんが、興行面では失敗して借金を抱えていると指摘している。今後は、借金返済のため、小栗さんは、俳優業でさらに稼ぐつもりだともいうのだ。
週刊朝日の2010年9月10日号では、小栗さん主演映画「クローズZERO」で、予定になかった3作目も11年以降に公開することを水面下で決めたとしている。前2作とも30億円ほども興収のあったのに目を付けたからだという。一部のネットニュースでは、小栗さんが人気アニメ「ルパン三世」の実写版映画にも主演する話があると伝えている。
小栗さんは、それでも監督の次回作に意欲があると報じられている。今後は、どのように巻き返していくのか。
所属事務所トライストーン・エンタテイメントに取材すると、担当マネージャーが外出中とのことで話が聞けなかった。
芸能評論家の肥留間正明さんは、小栗さんの監督業について、「当面は、俳優業と並行しながらやっていけばいい」と指摘する。
「小栗旬という名前だけでは、客は呼べませんね。映画はハイリスク・ハイリターンで、北野武監督だって損をすることもあります。タダで見せるテレビとは、差がありますよ。お金を稼ぐのは、大変なことです。テレビでちやほやされた彼は、客を呼んだ経験がないので、もっと研究すべきです。しかし、大河ドラマでは、いい俳優ぶりを示しており、才能はあると思います。まだアイドル人気ですので、映画で俳優として活躍するにしても、風格ある渡辺謙さんのように何か惹きつけるものが必要ですね。彼は、もっと実力をつけるべきですよ」