「途中で『そうかもしれない』と思ってしまう魔術のような怖さ」 無罪村木元局長が検察取り調べを語っていた

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「調書の作成というのは、検事さんとの交渉なんですね」

「途中で『そうかもしれない』と思い、自信を持って否定できなくなる。『魔術』にかけられそうな怖さがありました」(朝日)

などと説明。「調書の作成というのは、検事さんとの交渉なんですね」(文春)とも表現している。供述調書の下書きには、自らが供述した内容と異なることが書かれていることも多く、「1ページ目のここは、私が言ったのはそういう意味ではなくて…」(同)といったやりとりが繰り返されたという。

   ただ、「無理筋」の捜査で自らを164日の勾留生活に追い込んだ検察に対しては、

「無罪判決が出たら、控訴していつまでも争うのではなく、検察自身にどうしてこうなったのか検証して欲しいんです」

と要望するものの、

「検察は社会にとって大事な組織です」(文春)

とも指摘する。

   会見では、「無実であることの証しとして、もう1回『いたはずの場所』に立ちたいという気持ちがある」と述べていた村木元局長だが、長妻昭厚生労働相は、9月10日、検察が控訴しなかった場合は、村木元局長を復職させる意向を明らかにしている。

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