不況下でも「売り切れ商品」相次ぐ 「カップヌードルごはん」「ゴパン」…

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米粉パンが焼ける面白さがうける

   三洋電機の「GOPAN」は当初、10月8日に発売する予定だったが、予約注文が殺到。発売初日に全国の量販店などの店頭に5000台置く予定だったが、約1万台の注文を受けたため、販売開始を11月11日に延期した。同社は中国の工場で生産するが、既にフル稼働の状態で増産は困難という。このため、発売日をずらして在庫を確保するしかなかった。小麦粉だけでなく、コメを入れると米粉パンが焼けるという手軽さと面白さが受け、7月の新商品発表以来、消費者の問い合わせが相次いでいるという。

   サントリーのビール風味飲料「オールフリー」は、アルコール、カロリー、糖質の三つをゼロに抑えた「世界初の商品」として8月3日に発売したが、当初計画の約2倍の注文が殺到し、10日に販売を休止。工場の稼働時間の延長などで対応し、9月7日に販売を再開した。

   シャープはLED電球「ELM(エルム)」6機種を8月25日に発売する予定だったが、小型タイプの4機種に注文が集中。こちらの生産を優先するため、残る一般タイプ2機種の発売を9月15日に延期した。LEDは従来品に比べて高価だが、省エネタイプの次世代電球として注目されており、パナソニックも生産が追い付かず、発売を延期するなどしている。いずれの商品もアイデアと技術しだいで、成熟市場といわれる日本でもヒット商品が生まれる可能性を示唆している。

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