小沢ガールズこと民主党の青木愛衆院議員(45)にダブル不倫疑惑があると、週刊誌が報じている。こんな裏の顔も不可思議そのものだが、政治家として表の顔もよく見えないのだ。
民主党代表選がヒートアップする中、それに水を差すようなスキャンダルが飛び出した。
新潮・文春「小沢氏とその政策秘書とも密会」
報じたのは、週刊新潮・文春の2010年9月16日号だ。新潮は、代表選に出た小沢一郎前幹事長(68)の政策秘書(48)が、青木愛議員とホテルの同じ部屋で1夜を過ごした疑惑を、文春は、小沢氏が青木議員と旅館の座敷で手をつなぐような素振りを見せた疑惑をそれぞれ指摘している。小沢氏も政策秘書も妻子がいることから、もし事実とすれば、不倫関係になる。
最も詳細でインパクトがあるのが、新潮の記事だ。それによると、青木議員は、小沢氏が代表選に出馬表明した8月31日、茨城県水戸市内で政策秘書と会い、焼肉店に寄った後、一緒にシティーホテルに入った。青木氏は、チェックインもチェックアウトもしていないことから、政策秘書と同じ部屋に入ったとしている。秘書は、偽名で宿泊したという。
新潮によると、青木氏は、取材に対して「知りません」と否定し、その後の再取材には応じなかった。政策秘書は、同じ部屋に泊まったかについて、あいまいな返事をしたという。
一方、文春の記事では、小沢氏出馬表明前の8月14日、青木議員は、京都・鴨川の旅館であった宴会後に小沢氏と2人だけで会った。そして、窓越しから手をつなぐような素振りが見えたといい、手が重なり合うようなシルエットの写真なども載っている。新潮も、記事の中で2人のこうした写真があることに触れている。
これらの指摘はどこまで事実か分からないが、報道内容は、不倫の三角関係というナゾが多いものだ。
事務所「一切お答えできません」
不倫疑惑について、青木議員の事務所に取材すると、秘書は「私の方からは、一切お答えできません」と話した。正式な回答は文書でするとしたため、質問をFAXしたが依頼期限までに回答はなかった。小沢氏の事務所にも、求めに応じて質問をFAXしたが、同じだった。週刊誌報道は、民主党代表選のタイミングに関係があるとの憶測もあるが、本当かどうかは分かっていない。
青木議員は、政治家になる前は、シンガーソングライターやテレビ朝日系の深夜番組「トゥナイト2」のリポーターなどで活動。保育園勤務を経て、2003年に衆院選・千葉12区で民主党から出馬して初当選した。05年に落選した後は、小沢氏の秘書になった。07年の参院選で当選し、さらに09年には、衆院選・東京12区で公明党代表への刺客として出馬し、当選して現在に至る。
キャリアは豊富だが、政治家としてどんな活動をしているのか。
東京12区で取材すると、選挙区内の北区では、他党区議から否定的な声も聞かれた。ある区議は、「地元では、ほとんど活動していませんね。行事に顔を出すことはなく、代わりに秘書や代理の人が来ています。しっかり仕事をしてほしい」と漏らす。別の区議も、同様な見方だった。
一方、民主党区議は、こう反論する。「活動していないということはありません。赤羽の病院存続問題でも、動いてくれました。行事に顔を出すようなドブ板選挙はやらないということですよ」。不倫疑惑については、「寝耳に水でまったく分かりませんので、地元で議論していることもないです」と言う。
いずれにせよ、青木議員の行動にはよく分からない面が多いようだ。