シンナーを5歳の時まで与える
母親はその後起訴され、9月7日に津地裁四日市支部で開かれた初公判では、検察側は新たな事実を指摘した。起訴状では、母親が長女に与えたとされるシンナーの量が20ミリと警察の発表よりも少なくなった一方、検察側は冒頭陳述などで、「母親は、長女が2歳の時、誤って吸ったのをきっかけにシンナーを吸わせるようになった。5歳の時まで与えた」などと指摘。母親も起訴事実を認めた。
警察庁生活安全局少年課の調べによると、少年がシンナー等の摂取・所持で送致される件数は減少の一途。00年には3417人いた送致人数が、09年には385件と約1割に減少。その中でも、中学生は44人で、そのうち女子は29人だ。それだけに、この事件の異様さが浮き彫りになっている形だ。