10月末から名古屋‐福岡線も就航
フジドリームエアラインズ(FDA)は2010年10月31日から、愛知県営名古屋空港から福岡空港に、1日5往復を飛ばすと発表した。また、信州まつもと空港からも、静岡経由福岡行きと、静岡経由札幌行きを1往復ずつ、就航する。
信州まつもと空港はJALに代わってFDAが就航することで定期便の全廃をまぬがれたが、名古屋空港もFDAが全廃の「危機」を救った格好だ。運航路線について同社は、「どこも就航しなくなったところだけではなく、採算が見込めれば、地方と地方を結ぶ路線として検討していく」と、引き続き拡大路線をとっていく方針だ。それによってさらに認知度アップ、利用率アップを図る狙いもある。
とはいえ、松本‐福岡線などJALが隔日で運航していた路線を、毎日就航、また運賃も少し安く設定(10月31日以降の最安価格で2万3000円)しているのだから、高い利用率を維持できないと採算は取れない。
コスト削減について、同社は「信州まつもと空港に限らず、ムダを省く努力は全社を挙げて取り組んでいます。しかし利用率の向上には、まず就航先での知名度アップ。次に実際に搭乗してもらうことです」と話す。利用率アップに向けて、ラジオでの航空券プレゼントやイベントの開催などのPR活動に努めているところだ。