関西地区を中心に放送されている人気バラエティ番組「探偵ナイトスクープ」(朝日放送)の3代目秘書に京都大学出身のヴァイオリニスト・松尾依里佳(まつお えりか)さん(26)が就任した。2010年9月3日に就任後初の放送がオンエアされ、ネットには「可愛いね」「ヴァイオリンも聴いてみたい」といった書き込みが寄せられている。
「探偵ナイトスクープ」は、1988年に放送開始した長寿番組。視聴者から寄せられた調査依頼を、タレントや芸人が調査するという視聴者参加型のバラエティ番組で、関西では毎回15%以上の高視聴率を誇る。最近は東京MXやテレビ神奈川など関東地区でも放送されている。
在学中にプロデビュー、アルバムも高評価
現在、探偵局長役は俳優の西田敏行さんが担当。その脇を探偵役として桂小枝さんや松村邦洋さんなどの人気タレントが固めているのだが、番組に花を添えているのが秘書役の女性アシスタントだ。89年から秘書役を務めていた岡部まりさん(50)が2010年4月、7月の参院選に出馬するのに伴い番組を降板。7月末、松尾さんはその後任に選ばれた。
1984年、京都生まれの大阪育ち。ヴァイオリンは4歳から始めた。大学は音大ではなく、京都大学に進み経済学を専攻。在学中にプロのヴァイオリニストとしてデビューし、08年にはデビューアルバム「First Gate」を発売している。
クラシックではなくポップなオリジナル楽曲を収録したアルバムで、ネット上にはレビューが幾つか書き込まれている。「歌いたくなるサウンドもすごく出ていて最高のCDだなと感じました」など評価は上々で、5点満点中4~5点付けている人が目立つ。
YouTubeにアップされているコンサート動画にも、海外のユーザーから「とてもナイスな演奏だね!」「音楽は言うまでもないけど、彼女はルックスも素晴らしい」と「才色兼備」を讃えるコメントが付いている。
「岡部さんに負けない秘書ぶりでしたよ」
06年にはドラマ「のだめカンタービレ」(フジテレビ系)のオーケストラメンバーとして出演。最近では「京大卒」という高学歴を活かしてクイズ番組にも登場し、タレントとしての活動の幅を広げていた。
「ナイトスクープ」秘書役第1回は10年9月3日(関西地区)に放送された。その日のことを5日、「忘れられない9/3」というタイトルでブログに書いている。昔から見ていた番組に出演したことに感激し、「いざ放送を見て、自分自身が番組に登場すると、本当に不思議な気持ちになります」。視聴者に対しては「早く慣れていけるようにがんばりますので、これからもどうぞ温かく見守っていただけましたら幸いです」と綴った。
前任者が20年以上も務めていただけに、当初「新秘書」が番組に馴染むかどうか懸念する声もあったが、「岡部さんにも負けない秘書ぶりでしたよ」「ヴァイオリンの素晴らしい演奏も聴かせていただきたいです」といったコメントが放送終了後100件近く寄せられた。
Twitterにも「やばい、松尾依里佳がかわいすぎる」「いいねえ、気に入った」といった呟きが多数投稿されており、視聴者にはすっかり受け入れられたようだ。