くら寿司社訓35秒暗唱可能か プロアナでもこの速さは難しい?

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   回転寿司の「くら寿司」を展開するくらコーポレーションが、研修で社訓を35秒ほどで言えない内定者に入社辞退を求めていたと報じられた。テレビ局によると、アナウンサーでもこの速さは難しいという。同社では、辞退者がいることは認めながらも、「強要は事実と異なる」と主張している。

   くらコーポレーションが内定辞退を求めていたと報じたのは、大阪・毎日放送の番組「VOICE」だ。

毎日放送「できなかった内定者に入社辞退求める」

毎日放送の指摘が波紋
毎日放送の指摘が波紋

   2010年9月1日の放送によると、同年4月入社予定の内定者に対して、入社式まで残り1週間となった3月下旬に、2泊3日の合宿研修が行われ、その中で社訓の「くら社員三誓」を35秒以内で暗唱するよう求められた。

   この課題は、案内状で事前に内定者に知らされたといい、研修でできなかったため、入社辞退を求められたというのだ。40秒以内でも合格とされたが、実際の研修では、落第する内定者が相次いだ。このこととの因果関係は不明だが、結局、20人以上の辞退者が出て、中には、辞退を求められたのは不当だとして、訴訟を起こした内定者もおり、現在も係争中だ。

   三誓には、次のような社訓が、ほぼ同じ長さで3つある。

「ひとつ、私は人と会話することが大好きな社員となります。その為に人に好意を持ちます。人を喜ばせることが自分の喜びと思います。いつも明るい笑顔で自分から積極的に話しかけます。また、常にプラス思考で自分と会話すれば相手が明るく元気になれるように働きかけます」

   毎日放送の番組では、同局のアナ2人が挑んだところ、35秒で読み切るのは難しかったと指摘した。あるアナは、「これだけあったら1分」といい、34秒91で読んだ別のアナは、「精根尽き果てますよ、アナウンサーでも」と証言した。

   この研修を担当したのは、話題になった「餃子の王将」のスパルタ新入社員研修も手がけたアイウィルだ。同社の染谷和巳社長は、「社長は『鬼』の目で人を見抜きなさい」という著書も書いて、その手法の一端を明らかにしている。

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