金正日総書記揶揄の「ニセモノ」も
北朝鮮の「思惑」とは別の動きも出ている。フェースブックには、消滅したページに似せた「ニセモノ」が登場した。運営者は北朝鮮支持者のようだが、身分を明かしておらず、自ら「これは北朝鮮公式ページではない」と認めている。寄せられている書き込みの中には、アンチ北朝鮮と思われる内容が少なくない。ウェブ「わが民族同士」からはリンクされておらず、当局のお墨付きは得ていないようだ。
ツイッターには「インチキ版・わが民族同士」を名乗るアカウントが登場した。プロフィル画像には、金正日総書記の似顔絵を掲載しているが、その内容は、
「『親愛なる指導者様、偉大なる指導者様』って早口で10回言ってごらん。ほら、言えないでしょ」
「親愛なる指導者様は、悪の国・米国の指導者バラク・オバマと、平壌の宮殿で1対1のバスケットボールに挑むことをお決めになった」
など、金総書記を揶揄するような内容ばかりだ。単なるジョークアカウントのようだが、北朝鮮の「ソーシャルメディア戦略」は今のところ、謎がつきまとっている。