「もう俳優はない」根津甚八 脚本、演出家でやっていきたい

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

出演オファーはすべて断っている

   09年8月22・29日合併号の『週刊現代』では、その後も椎間板ヘルニアの摘出手術を行い、外出時には車椅子で移動をする様子が仁香さんへのインタビューを通して、明らかにされた。94年に結婚し、うつ症状に悩む根津さんに付き添っていた仁香さんも、次第に追い詰められ、不安神経症の診断を受けたという。夫婦ともに過酷な日々をおくったようだ。

   現在も、根津さんはリハビリを続けており、肉体的にも精神的にも改善してきているという。今も出演オファーが来るが、根津さんは「鬼気迫る表情や鋭いまなざしでの演技はもうできない」としてすべて断っている。さらに、「今の自分にはもう俳優はないんだ」と引退への強い意志を表していることなどを、仁香さんが「スーパーモーニング」で告白。また、

「これからもまっすぐ前を見て、自分のできることを精一杯していきたいと今は思っております」

という本人の手記も紹介されたが、肉声や最近の映像はなかった。完璧な姿しか公にしたくない、という役者魂なのかもしれない。

   2010年9月27日に、仁香さんが根津さんに代わり関係者を訪ね歩き、役者としての夫の半生を記録した『根津甚八』(講談社)が発売される。これが役者としての最後の仕事だと、根津さんは語っているそうだ。

1 2
姉妹サイト