データ化作業に費やされる時間の短縮が課題
いずれのサービスも、急速に普及が進むスマートフォンのユーザーをターゲットにしているようだが、課題もある。「G-Searchミッケ!」の場合、デジタル版の配信日は、紙の雑誌の発売日から若干遅い。配信用のデジタルデータは出版社側からジー・サーチに提供されるのだが、データ化作業に費やされる時間によって配信のタイミングが左右されてしまうようだ。
「ビューン」の場合は、サービス開始直後にアクセスが殺到して、たった1日で長期間の配信停止に追い込まれた。その後、Wi-Fi(無線LAN)ネットワーク経由に限ってアイパッドやアイフォーンへの配信は再開したものの、システム面で若干の不安が残る。
改善の余地はあるが、読者のニーズに合わせて柔軟に対応する「電子書籍サービス」は、今後も増えそうだ。