インターネット接続業者のドリーム・トレイン・インターネット(DTI)が提供している「DTI Cloud Mailサービス」で2010年9月3日、障害が発生し、メールの送受信が困難な状況となった。障害発生から2日が経過した5日午後現在も「メールの滞留」は続いており、ネットには利用者の怒りの声が書き込まれている。
DTIが9月4日になって発表した内容によると、3日18時50分頃、「Cloud Mailサービス」で、「物理サーバーの再起動によって」複数のサーバー群に負荷の高い状況が発生し、メールの送受信がともに困難になった。
「メールの紛失はない」と強調
その後同社は一部ドメインのユーザーを暫定サーバーに切り替えるなどして対応。同社は5日13時、自社サイトで「メール送受信は5日11時の段階で復旧した」と公表した。しかし、障害発生中に配信できずに滞留しているメールが、ユーザー1人当たり平均で16通あり、これらについては全体の負荷バランスを見ながら順次配信するという。
利用者には「本日(5日)深夜から明日早朝を目処に対応を行っております。大変お時間を頂きまして誠に申し訳ありません」と謝罪。「メールの紛失はございませんのでご安心ください」と強調している。
「仕事で使ってるのに…」と不満の声
2ちゃんねるやtwitterには、
「一昨日からメールが送受信出来ない!」
「転職活動中で返事が1日遅れるだけでも企業に対する印象が変わるのに 」
「仕事で使ってるから本当に勘弁して欲しい」
といった怒りの書き込みが殺到。アナウンス対応(状況説明の公表)の遅れも多数指摘されており、同社はtwitterの公式アカウントに「障害アナウンスにお時間がかかりましたこと、今回の障害発生と合わせてお詫び申し上げます」と投稿している。
DTI社は1995年に設立。老舗のインターネットプロバイダーとして知られる。J-CASTニュースは9月5日、今回の障害規模について取材を申し込んだが「担当者が不在でわからない」との回答だった。