強制わいせつ致傷に女性宅侵入… 沖縄の米兵犯罪8月も相次ぐ

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   米軍専用基地が集中する沖縄県では、今も米兵による強制わいせつなどの事件が相次いでいる。県民たちは、いまだ揺れる「普天間移設」だけではない基地問題の現実と日々向き合っている。

   沖縄県議会の米軍基地関係特別委員会のメンバーら9人は2010年9月2日、沖縄防衛局や在日米軍沖縄調整事務所などを訪れ、8月に起きた米兵による事件に抗議した。

6月に再発防止策まとめたばかりなのに

沖縄県で米兵による強制わいせつ致傷事件が起きた
沖縄県で米兵による強制わいせつ致傷事件が起きた

   沖縄県基地対策課によると、8月は米兵らによる刑法犯事件が4件も起きた。4日未明には、3等軍曹が那覇市内の住居に侵入し、20代女性の口をふさいで胸を触り、頭などにけがをさせたとされる強制わいせつ致傷・住居侵入事件があった。8日未明には、那覇市内の女性(29)宅へ住居侵入した1等軍曹が現行犯逮捕された。

   また、ほかにバーでの盗みなど2件の窃盗事件もあった。刑法犯事件以外にも、酒気帯び運転の疑いで米兵が現行犯逮捕されてもいる。

   怒っているのは県議会だけではない。県庁や那覇市議会、市民団体も在沖縄米軍などに対して抗議の声を挙げている。県も8月4日と9日に、知事公室長や基地対策課長らが、在日米軍沖縄地域調整官らに口頭で再発防止などを強く要請した。

   実は、在沖縄米軍は2010年6月に「再発防止・改善策」を示したばかりだ。3月に飲酒・当て逃げ事件や公務執行妨害事件などが相次いだため批判の声が挙がったのを受けた措置だった。改善策の中身は、0時から朝までの基地外のバーなどへの出入り禁止や米軍が行うパトロールの区域拡大、教育の徹底などだ。

   改善策提示から2か月もたたない内に事件が続発したことで、「県民の怒りが増幅されている」(沖縄県庁関係者)というわけだ。しかも、今回は強制わいせつ致傷という「重大な」犯罪まで起きている。

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