負傷兵士支援するチャリティーも行う
実は、過去にも横須賀基地に勤務する米軍兵士たちが「4 in 24」、一日4回登頂を成し遂げている。挑戦が始まったのは2007年。2人が24時間以内に3回の登頂を目指して成功した。翌08年には今と同じ4回に目標を高く設定した上で5人が挑戦し、21時間59分で成し遂げた。ところが09年はメンバーが1人に減少。さらに天候不良の影響で目標達成とはならなかった。10年は過去3年で挑戦したメンバーが全員帰国し、計画自体が頓挫しかけたが、「この伝統をなくしてはならない」と、09年の挑戦者の親友だったビームさんが立ち上がり仲間を集めた。今回はチーム全員が初参加だ。
挑戦の模様はホームページ(http://fujicharity.com/)で報告される。また毎年、挑戦者たちがチャリティーを呼びかけており、ビームさんは1万ドルを目指している。8月30日夜の時点で3600ドルが集まったという。集まった募金は、イラクやアフガニスタンで負傷した米軍兵士たちを支援するNPOへ贈る。
ビームさんに不安はないか聞いたところ、「一番の不安は睡魔との闘いだ」と答えた。また、妻のジェニファーさんは、体力的に過酷なこの挑戦について、「どうかしている」とあきれ顔だが、趣旨には賛同し全員の無事と成功を祈っている。