丸善は、中国有数のIT企業・北大方正グループ傘下の方正と業務提携し日中で電子書籍事業を行う、と2010年9月2日に発表した。
電子化するのは、両社が得意とする学術研究分野をはじめ、一般書籍、漫画など広い分野で、3年後に50万点、5年後に65万点を目標に、両国で流通させる。丸善はまず、10月上旬から日本の漫画を中国語に翻訳、電子化して中国の携帯電話ユーザー向けに配信を始める。翻訳と電子化は、丸善と方正双方が担う。
北大方正グループは、北京大学が設立した中国有数のIT企業。中国国内の電子図書館システムで圧倒的なシェアを持つとともに、多くの新聞社、出版社のIT インフラシステムの構築に携わってきた。また、中国政府刊行物の電子化もほとんどを同社が行っているという。