企業収益が持ち直し、納め過ぎた法人税を企業に払い戻す還付金が減少したことで、国の税収が増えている。財務省によると、2010年7月の国の一般会計税収は、前年同月に比べて25%増の4兆2952億900万円となった。
項目別にみると、法人税の還付超過額(還付金が収納額を上回る額)は403億1800万円となり、前年同月の7821億1200万円よりも大幅に縮小した。前年はリーマン・ショック後の金融危機の影響で企業業績が悪化していた。その反動がある。
また、所得税は前年同月比4.5%増の2兆6232億4200万円。消費税は同1.6%増の9314億3200万円だった。
10年4~7月の税収の累計は6兆5894億800万円。10年度予算の税収見積額の達成度合いを示す進捗率は、4~7月で17.6%にとどまった。