「天空のオアシス」へ変身します サンシャイン水族館、1年お休み

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たいへんなのは、生き物たちの引っ越し

   サンシャイン水族館は、複合商業施設サンシャインシティの中、地上40メートルのビルの最上階・屋上にある。屋内外を合わせて敷地面積約7765 ㎡とコンパクトなスペースに、魚やペンギン、アシカのほか、陸上に住む小動物を含めた約750 種3万7000 点の生き物を展示してきた。

   開業当時は都心にある水族館が珍しく、最盛期の85年はラッコで人気を集め170万人もの来場者があった。ところが、敷地面積が10倍以上の8万379㎡もある葛西臨海水族園(東京・江戸川区)や、同じく都心でアクセスがよく最新設備が整ったエプソン品川アクアスタジアム(港区)といったライバルの出現で、09年度には70万人にまで客足が落ち込んでいた。起死回生を狙った全面リニューアルは、78年の開業以来初の試みだ。

   リニューアルは、スタッフが最も神経を使う生き物たちの搬出から始まる。海遊館(大阪)にラッコ2頭を、鳥羽水族館(三重)にバイカルアザラシ2頭を、葛西臨海水族園にはマンボウとマイワシの群れを預ける。ほかの生き物は、サンシャインシティ内の仮設スペースで飼育を続けながらオープンを待つ。ショーを行うアシカは工期中もトレーニングを続けるという。

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