横浜名物の「崎陽軒のシウマイ」が、2010年9月1日から発売以来初の値下げをする。1928(昭和3)年に12個入を50銭で発売して以来、日本の経済成長とともに値上がりしていたが、デフレ経済の波に飲み込まれた、とも言える。
値下げしたのは、全てのシウマイ製品と弁当製品の全29品目。売れ筋の「昔ながらのシウマイ15個入」は580円から550円に、「シウマイ弁当」は780円から750円にそれぞれ30円、「真空パックシウマイ90個入」は3400円から3200円へ200円値下げした。
豚肉・ホタテ貝柱の価格が安定
崎陽軒広報によると、08年10月にシウマイ製品を中心に19品目の値上げをした。原料の国産豚肉はBSE問題や飼料価格高騰の影響で、またオホーツク海産ホタテ貝柱は中国での需要増大によって仕入れ価格が急騰したためだ。しかし、その後国産豚肉やホタテ貝柱が値下がりして、価格も安定しているため、値下げすることにした、としている。
現在、人気No.1の商品は、「昔ながらのシウマイ15個入」で、JR横浜駅中央改札付近の売店を筆頭に、140店舗で1日1万2000箱を売り上げている。また、しょうゆ入れ「ひょうちゃん」には、さまざまな表情が描かれており、これを楽しみに集めるファンも多い。