党員・サポーター票と「世論」の関係
そもそも、民主党の党員・サポーター票が「世論」を反映するものになるかどうかも不透明だ。民主党の国会議員や地方議員の後援会メンバーらが多数登録しているとみられ、国会議員らの意向が反映されやすい、との指摘もある。小沢氏はこうした観点から以前から小沢派議員を通して党員・サポーター集めに力を入れていたため、「(党員・サポーター票も)小沢氏優勢」(週刊現代)との見方が出ている。
週刊ポスト最新号(9月10日号)では、小沢氏は「メディアの猛攻撃」のなかでも、「実際には」党内で待望論が強く、「代表選はすでに圧勝の勢いである」と報じている。また、民主党国会議員全員について、小沢氏に対する「親」「反」「中間」を色分けし、リストを掲載している。結果は、親小沢231人、反小沢100人、中間派82人と、小沢氏優勢となっている。
一方、菅首相と小沢氏は8月30日夕にも会談を持つ、との報道もある。鳩山由紀夫・前首相の調整で2人が会うことになったもので、直接対決の回避を模索する狙いがあるとされ、「挙党態勢」について意見交換するとみられている。両者の正面衝突は、代表選後の党分裂につながるとの危機感があることが背景にある。
代表選の告示は9月1日で、投開票は14日だ。