円高・株安に歯止めがかからない中、日本銀行が追加の金融緩和を実施する方向で調整に入った模様だ。複数のメディアが2010年8月28日に報じた。週明けとなる8月30日以降の早い段階で、臨時の金融政策決定会合が開かれると伝えている。
当初は、9月6、7日に開催予定の金融政策決定会合で議論される方向だったが、菅直人首相が8月27日、米国に出張中の白川方明日銀総裁と8月30日以降に会談する意向を示したことから、会合を前倒ししたと見られる。
具体的な緩和策として、年0.1%の低金利で金融機関に3か月間資金を貸し出す「新型オペ」を拡充。資金供給額を現在の20兆円から30兆円に増やす案が挙がっている。