NHKが2010年8月25日夜のニュース番組で、韓国の人気アイドルグループ「少女時代」の来日をトップで報じた。円高や民主党代表選といった話題より、なぜ少女時代を優先したのか。ネットでは、批判や違和感を覚えるといった声があがっている。
「何考えてんだ」厳しいコメントが多数
午後9時から始まるNHK総合テレビ「ニュースウォッチ9」では、少女時代が初来日し、東京・有明コロシアムで行われたイベントに2万2000人もの観客が詰め掛けたことを取り上げた。歌・踊り・スタイルの3拍子そろった韓国の女性グループが今、日本の若い女性を中心に人気を博し、ペ・ヨンジュンやイ・ビョンホンといったイケメン俳優とは違う新しい韓流ブームが到来したという内容を約5分かけて放送した。民主党代表選や円高のトピックスがその後に続いた。
これに対し、ツイッターや2ちゃんねるでは、
「どこの民法ワイドショーだよw」
「円高や民主代表選の問題もあるのに、日本の公共放送がトップで韓国アイドルグループの報道とは、NHKは何考えてんだ?」
などといったコメントが多数書き込まれた。少女時代の初来日がそこまで重要なニュースだったのか、宣伝に手を貸しただけではないのか、といった厳しい意見だ。
NHKに抗議電話殺到?
中には、
「9時半ぐらいまで抗議電話殺到してたみたいだな。電話繋がらないからメール送ったが。さすがに怒ってチャンネル変えた視聴者が多かったらしくNHKニュースとしては珍しい一桁」
というコメントもあった。ネットでは視聴率は9.2%とされている。
なぜNHKは少女時代をトップに取り上げたのだろうか。同社広報は、J-CASTニュースの取材に対し
「報道する内容や項目の順番等については、編集権にかかわるのですべてお答えできません。その日のケース・バイ・ケースです」
と回答した。ちなみに前日の24日のトップニュースは、「サルで23人けが 三島市が捕獲作戦」、翌26日は「民主党代表戦 菅氏VS小沢氏」が取り上げられていた。
少女時代は07年に韓国でデビューした、美脚が評判の9人組だ。イベントには、NHKのほか民放テレビ各局や新聞各紙も取材に訪れ人気ぶりを報道したが、ネット上では、集まったファン2万2000人は日本のファンなのか、美脚は修正ではなく本当なのか、といった憶測まで飛び出している。