東国原知事VS猪瀬副知事 東京都知事選は「因縁」対決?

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   宮崎県の東国原英夫知事(52)が2011年4月に予定されている都知事選に出馬するーーそんな報道が飛び出した。石原都知事の覚えめでたい猪瀬直樹東京都副知事(63)も 出馬濃厚と噂されている。そうなると、東国原知事と猪瀬副知事の対決になるが、この二人は2007年から九州の高速路建設についてバトルを展開した間柄。今度は都知事戦に舞台を移し、新たな「戦争」が始まろうとしているのか。

   2010年8月27日付けのスポーツ報知は、東国原知事が10月12日に宮崎県知事の引退を表明し、都知事選に出馬することになるだろうと報じた。

九州高速道路建設同様のバトルが知事選で再燃か

   記事によれば、知事が次期宮崎県知事選に出ないことを決めたのが8月上旬。2009年の衆院選では国政に進出する事を考えていたが、地方分権を推進したい知事は、「一国会議員の力では限界がある」事を悟った。宮崎の知事を二期続けることは組織が硬直化する、などのデメリットがある。そこで地方分権実現のために、より大きなフィールドである東京都知事選出馬を検討し始めたのだという。

   宮崎での実績と人気を背景に都知事選を有利に持って行きたいことのようだが、簡単には事は進まない。石原慎太郎都知事の後継者として猪瀬氏が出馬濃厚だからだ。猪瀬氏は2010年6月8日付けの東京新聞のインタビューで、出馬について質問されると、「そこは謎の方がいい」と出馬に含みを持たせた。

   「週刊朝日」は10年9月3日号で猪瀬氏が東京地下鉄と東京メトロの経営統合を猪瀬氏が突然言い出した本当の狙いは、ポスト石原都知事狙いの話題作りと実績作りであり、都知事になってこの構想をやり遂げる考えだろう、と指摘した。

   東国原知事と猪瀬氏には因縁めいたものがある。07年からは道路公団民営化推進委員だった猪瀬氏と、九州で高速道路を作りたい知事の間でバトルが展開された。高速道路改革を掲げる猪瀬氏は知事の考えを「不必要だ」と切り捨てた。結局軍配は猪瀬氏に上がったが、次のバトルは都知事選になるのかもしれない。

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