社労士試験で出題ミス 「解無し」「正解2つ」続出で陳謝

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出題ミスの事実を認めて陳謝

   試験を実施している「全国社会保険労務士会連合会 試験センター」が09年度の試験で発表した解答では「解なし」とされたのが1か所だけだということを考えると、間違いの「急増ぶり」がうかがえる。それ以外も、10年の試験では、「試験問題訂正票」として、試験を行う際に問題文の誤記を3か所訂正している。

   これを受けて、同センターでは、8月27日夕方、出題ミスの事実を認めて陳謝。2問が「正答なし」で、2問については正答が2つあるとした。「正答なし」について全員を正解とし、「正答2つ」は、正答だとされた2つの選択肢について正解だとして採点する。

   なお、前出の解答速報で指摘された問題についても、

「誤った選択肢について択一すべきところ、本来正答とされるべき選択肢(D)が正しい内容のものであったため、正答なしとなった」

とあり、予備校側の主張が正しかったことが裏付けられた形だ。解答が正式に発表されるのは合格発表の11月5日だが、その前の段階で出題ミスを認めるのは異例だ。センターの発表文では、

「受験者の方々にご迷惑をお掛けしたことを深くお詫びするとともに、今後、厚生労働省、試験委員及び全国社会保険労務士会連合会において対策を検討し、再発防止に努めて参ります」

などと陳謝している。

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