「1ドル60円」突破も 円高阻止の妙策なし

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

協調介入なければ、さらに円上昇のリスク

   いま、市場の関心事は為替介入のタイミングだ。じつは、前出の嶌峰氏は2009年末に、10年10月ごろに「1ドル80円割れ」を想定していた。米景気が減速に向かい、それにより円高が進行するとみていたが、その際に1ドル80円の水準で円売りドル買い介入を予測。「ただ、介入が協調でなく、日本単独となった場合にはさらなる円高リスクがあるでしょう」と指摘していた。

   為替介入となれば、約6年ぶりのことだが、「1ドル80円」を介入のタイミングと見る向きは少なくない。

   しかし、その効果については不透明だ。国際金融アナリストの枝川氏は、「米政府は輸出主導の景気回復を模索し、『弱いドル』を志向しているので、『円を弱めよう』という介入に同調するはずがありません。為替介入は成功する可能性が低いので、やらないとみています」という。

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