「追湯商法にしてやられた」怒ったり、あきれたり 「ラ王」1か月足らずでリニューアル「復活」

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   盛大な「追湯式典」から1か月もたたない、あの「ラ王」がノンフライ麺に姿を変えて復活する。日清食品は2010年8月24日、「生産を打ち切ったラ王に代わる新たなラ王を、9月初旬から関東などで発売する」と発表した。生産終了の大々的PRにつきあわされたラ王ファンからは、「買いだめしたオレは負け組」といったぼやきが聞かれる。

「ショック」と20万件以上のメッセージ

あまりに早い「復活」が話題の「ラ王」
あまりに早い「復活」が話題の「ラ王」

   日清食品は2010年7月下旬、同社のカップラーメン「ラ王」の生産を8月末で終了することを明らかにした。

   「ラ王」は1992年に、本格的な食感が楽しめる「生タイプめん」カップラーメンの先駆けとしてデビュー。ピーク時の93年度には1億4000万食が売れた。

   だが、90年代後半からカップラーメン業界の技術が向上。油で揚げずに熱風で麺を乾燥させる「ノンフライめん」でも十分ラーメンに近い食感を出すことができるようになり「ラ王」の強みが薄れてしまった。近年売り上げが落ちていたという。

   同社は7月末からネット上で「ラ王追湯(ツイートウ)式典」なるキャンペーンを実施した。特設ウェブサイトを開設、生産終了に対する感想などをツイッターから投稿してもらった。「追悼」をもじった「追湯」式典に「ツイートウ」文を寄せた人の中から抽選で、ラ王1ケースなどの景品を贈るという企画。8月20日までの期間中、「ファンだったのでショック」といったメッセージが20万件以上寄せられた。

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