政界再編へつながる動き出てくるか
こうした根深い対立を背景に「党分裂」の可能性を指摘する声は、最近の全国紙報道を見る限りでも多く出ていた。
鳩山グループの会合で「小沢氏の出馬について『党の分裂につながる』と慎重な意見が相次ぎ」(毎日、25日朝刊)、「菅氏のグループの衆院議員は『もし小沢氏が出馬したら党の分裂含みになる』と動揺を隠さなかった」(毎日、20日朝刊)などだ。
ほかにも、「小沢氏周辺には『負けたら党を割ればいい』と、党分裂を容認する声がある」(朝日、20日朝刊)という分裂容認論もあるようだ。
また、西岡武夫参院議長は23日の記者会見で、現職首相の対立候補として名乗りを挙げることは「相当の覚悟が必要」として、「党を去ることも選択肢に入る」と指摘している。
民主党代表選の向かう先は、分裂なのか、それとも新たな融和なのか。10年7月の参院選で与党が過半数割れして政局が不透明な中、真っ向対決の民主代表選後には民主分裂、そして政界再編へつながる動きが出てくるのだろうか。代表選は、10年9月1日に告示され、14日に投開票がある。