2008年4月からスタートした特定検診、いわゆる「メタボ健診」を受け指導対象となった人のうち、指導を最後まで受けた人の割合が当初目標の45%を大きく下回り7.8%にとどまっていたことが、10年8月25日、厚生労働省のまとめで分かった。全体の受診率自体も当初の目標が70%だったのに対し、38.3%という結果だった。
40~74歳を対象に導入されたメタボ健診は、腹囲の基準(男性85センチ、女性90センチ)を超え、さらに高血糖値、高コレステロール、高血圧の3つの基準のうち2つ以上を満たせば、内臓脂肪症候群(メタボ)として保健師などから受けるというもの。初年度に特定保健指導の対象となった人は約394万人(19.8%)だが、最後まで指導を受けたのは約31万人(7.8%)だけだった。
千代田区の会社に勤める男性(47歳)はメタボと診断され現在も指導を受けている。
「薬を処方されていることもあって、月一で検査をしてもらってますけど、どこかが急激に悪くなるわけでも、痛いわけでもありません。治療といっても食事療法と運動しかないので、すごく面倒!」
と本音をもらす。