宮古島は「路上寝」の多発地帯 市と警察「やめて」と緊急アピール

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飲酒の風習「オトーリ」が一因

   宮古島の「路上寝」は夏に増える。多くの観光客でにぎわう季節でもあるが、路上で寝てしまう人の多くは島民で、観光客が羽目をはずして泥酔してしまうわけではないらしい。

   故郷に帰省してくる家族や仲間をまじえて、一席設ける機会が増えることが直接の原因のようだが、さらに背景には「オトーリ(御通り)」と呼ばれる宮古島の飲酒の風習がある。

   「オトーリ」は車座になって泡盛を飲む際、「親」が「子」に順番に杯をとらせる飲み方で、「子」は「親」から受けた杯を一気に飲み干さなければならない。このイッキ飲みの風習で、ついつい深酒してしまうということだ。

   宮古島警察署と市は現在、連携して「緊急アピール」を展開している。警察署が毎月発行する「交番だより」8月号には、「多発!深酒による路上寝」の見出しで「路上寝」写真を掲載。また、居酒屋などには啓蒙ポスターを貼って、過度な飲酒はやめるよう訴えている。

   市役所や銀行、コンビニでは、「路上寝」写真のパネル展を実施。その場で行ったアンケートには、「危ない」「みっともない」「教育上よくない」「こんなパパ、イヤだ」「醜態をさらすくらいなら飲むのをやめたら」などの声が寄せられている。

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