時刻を手書きしたボードを持つ若い女性が刻々と現れるインターネットの人気コンテンツ「美人時計」がJR大阪駅構内にお目見えし、デジタルサイネージ(電子看板)広告の実証実験が始まった。
話題の美人時計は東京の新宿アルタなどに登場したことがあるが、駅の構内に登場するのは初めてという。美人時計とタイアップしたデシタルサイネージが成功すれば、全国の駅や繁華街に地元密着の美人時計が登場する可能性が高く、新たな屋外広告のビジネスモデルとなりそうだ。
関西で一般公募した240人を大阪府内で撮影
美人時計は2009年1月にスタートし、同年5月に株式会社となったベンチャー企業「美人時計」(本社・東京都渋谷区)のサービスだ。時刻をペンで手書きしたボードを持った「美人」が、一人当たり4分間の静止画像で現れ、1分ごとにポーズが変わる。当初、撮影は東京・渋谷、原宿などの街頭で行い、一般公募に応じた素人モデルが登場した。
このサービスはたちまち話題を呼び、これまでに「秋田版」「仙台版」「北海道版」など、各地で撮影した「ご当地モデル」が生まれた。関西の朝日放送(ABC)は深夜の番組終了後に美人時計をBGMとともに流している。
今回、JR大阪駅構内に登場したのは、美人時計の「大阪版」で、関西で一般公募した240人を大阪府内で撮影した未公開コンテンツだ。これに食指を動かしたのは、JR西日本子会社のジェイアール西日本コミュニケーションズ(大阪市北区)だ。