公認候補集めに四苦八苦 河村名古屋市長の「前途多難」

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市議候補者は現状で20人前後?

   河村市長は、市議会解散と同時に自らも市長を辞職し、自らの支持基盤である無党派層の関心を高めるため、2011年2月に任期満了となる知事選と合わせたトリプル選に持ち込むシナリオを描いている。その際、市議選には自らが設立した地域政党「減税日本」から議会定数75の過半数を上回る40人程度の公認候補を立てると説明してきた。しかし、関係者によると、集まっている候補者は現状で20人前後とされ、「候補者の質を精査できる状況ではない」との声もある。

   河村市長がかつて所属していた民主党愛知県連は8月7日、河村市長のこれまでの動きについて「反党行為」(民主党愛知県連の牧義夫代表)と認定し、09年の市長選で出した河村市長への推薦を取り消すよう党本部に要請、市長選に対立候補を立てる構えだ。

   市議会では「反河村」派が大半のため、市長に対する不信任決議案が提出されれば成立することは確実。その場合は河村市長も対抗上議会を解散、自らも辞職して市長選に再立候補する姿勢で、2011年2月以降の市議・市長選という想定より日程が早まる可能性もある。その場合、経験も知名度も足りない河村陣営にとっては逆風になることも予想されている。

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