日本百貨店協会が2010年8月19日に発表した7月の百貨店売上高(92社263店舗)は、前年同月に比べて1.4%減の6002億円で、29か月連続で前年実績を下回った。衣料品や身のまわり品、雑貨などの売上げが伸びなかった。
ただ、増減率はマイナス1%台にまで回復。下げ幅が1%台に縮小したのは08年3月(マイナス1.2%)以来、28か月ぶりだ。7月中旬以降の猛暑の影響で、ファッションを中心とした盛夏の商品に動きがみられたほか、前半の中元商戦もほぼ前年並みに回復。中元のネット受注は2ケタの伸びをみせた。家庭回帰志向で食器やキッチン器具が健闘。下旬からの天候の回復で来店客数が増えたことも貢献した。
一方、7月の外国人観光客対象の売上高は21億1626万円(41店舗)。前年同月比52.5%増だった。一人あたりの購買単価は5万5318円。婦人靴や財布、日傘などの婦人服飾雑貨や婦人服ブランド、化粧品、ハイエンドブランド(カルティエ、グッチ、シャネルなど)、子供服・雑貨の人気が高かった。