禁煙しようと買ったのに… 電子タバコからニコチン検出

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   禁煙ツールとして人気の電子タバコからニコチンが検出された。国民生活センターが2010年8月18日に発表した調査によると、国内で販売されている25銘柄45味のうち11銘柄15味のカートリッジから検出された。

   ニコチンの量は、1カートリッジ全量を吸引したとしても、普通のたばこに比べてかなり少ないが、電子タバコから医薬品成分のニコチンが検出されたことは薬事法に抵触するおそれがある。また、今回調査した電子タバコのほぼすべてに「ニコチンが含まれていない」という内容の、事実と異なる表示があるため、景品表示法に抵触する可能性がある。

   国民生活センターには、

「電子タバコを購入し使用してみたが、4、5日経過すると常習性を感じるようになった。ニコチンが含まれているのではないか」
「タバコのような形で煙が出てタバコを吸った気分になる電子たばこを購入したが安全性について知りたい」

など、品質や機能に関する相談が2007年からこれまでに168件寄せられていた。

   世界保健機関(WHO)は、電子タバコのニコチン代替効果が証明されておらず、実証が必要との見解を2008年に発表している。10月から始まるたばこ税増税もにらんで、電子タバコに頼ろうとしていた喫煙者には残念な知らせだ。

姉妹サイト