ガッキーこと女優の新垣結衣さん(22)が、テレビ番組でネガティブ発言を連発し、やっぱり根暗だったのかと話題になっている。ところが、そんなところがネットで好かれてしまったようなのだ。
「恥ずかしがり屋で、引っ込み思案」
「情熱大陸」でネガティブ発言連発
TBS系で2010年8月15日深夜に放送された「情熱大陸」。大阪・毎日放送の密着取材を受けた新垣結衣さんは、番組の冒頭でいきなりこう紹介された。
取材スタッフが、初めて結衣さんにあいさつしたときのことだ。結衣さんは、スタッフを見つけるや、いきなり隣の女性の後ろに顔を隠したのだ。そして、照れくさそうにスタッフを迎えると、「すみません、暑いですね」「ティッシュいりますか?」。
ちょっとした演出かもしれないが、取材を受ける側なのに、過剰なほどの平身低頭ぶりだった。
結衣さんは、06年にぴょんぴょん跳ねて踊るポッキーCMでブレークし、底抜けに明るい「ガッキースマイル」で人気がある。ところが、番組では、そんな明るさをイメージすると拍子抜けするような、ネガティブ発言満載なのだ。
取材に対しては、「上手にしゃべれなくて、すみませんでした」「ほんとにすみません」。近く公開される主演映画「ハナミズキ」について聞かれると、「期待に応えられる自信は基本的にないので」と、本人でさえ「良くない発言」と言うほど。
状況は不明だが、演技が終わっても、取材のカメラを気にしないかのように、ハンカチを手にまだ泣きじゃくっていた。
さらに、楽しい会食の席でのことだ。自らのカメラで熱心に写真を撮り出したため、取材スタッフが趣味と聞かれたら写真と答えるのかどうか聞いた。しかし、結衣さんは、首を振って、「だって上手じゃないもん」。
女優の仕事についても、「これは私だれにも負けないぜ、みたいのがないわけですよ。それってまずいじゃないですか。まずいと思う。続かないと思う…」。
お笑いタレント岡村隆史と共通点?
もっとも、人気が出たときから、新垣結衣さんのネガティブぶりは知られていた。
スポーツ紙各紙などでは、おとなしい性格で、人見知りだと度々紹介された。インタビューでも、「まだ自分に自信がない」と繰り返し、別の主演映画あいさつでは「歌は聴かないでください!」と弱気な面をみせたほどだ。
とはいえ、ファンらにとっては、そんなネガティブなところが魅力にも映るらしい。実際に結衣さんの発言を目にするのは珍しかったらしく、ネット上では、結衣さんの発言に共感する書き込みが相次いでいる。2ちゃんねるでは、
「可愛い・・・もう全部許した!」「ほっとけないだろー」「仲間じゃないか(*´∇`)」「まるで俺 結婚しよう!」…
結衣さんを自らに重ね合わせて、等身大のアイドルと感じているようだ。
結衣さんは、根強い人気のお笑いタレント、岡村隆史さん(40)と共通点が多いとの指摘も多い。体調不良で休養中の隆史さんに、ガッキーの新作CMを見させてやりたかったなどと話題になっている。結衣さんは、それほど好感度が高いということらしい。
発言がネガティブなのは、まだ自己実現できていないという思いが背景にあるようだ。結衣さんは、番組の中で、レッスンも不十分のうちにドラマでデビューし、「だれかが背中を押すからむりやり歩いている」感じもあると告白。ちゃんと自分の足で歩きたいとして、最近は自ら希望したファッションの仕事を始めたことを楽しげに語っている。