手にいっぱいのおみやげをぶら提げて、夏休みを故郷ですごした人の帰省ラッシュがはじまった。そんな中で、「赤い恋人」や「面白い恋人」といったユニークなネーミングのおみやげがネットの話題をさらっている。
北海道の石屋製菓がつくる「白い恋人」は人気のお菓子で、おみやげ品としても有名だが、「赤い恋人」や「面白い恋人」も負けていない。
「恋人シリーズ」で第3弾も商標登録
福岡県八女市の秋山食品がつくる「赤い恋人」は、6年ほど前に発売を開始。その後、ジワジワと売れはじめ、「ここ数年は毎年2~3割伸びています」(秋山龍一郎社長)という。
「赤」はこれもご当地の名産である、めんたいこの「赤」。北海道の「白い恋人」のようなお菓子ではない。同社はコンニャクをつくる会社なのだ。
「赤い恋人」は、秋山社長が名付けた。博多の辛子明太子と生芋コンニャクを丹念に練り上げてつくる「博多めんたいこんやく」で、食べるとピリッと辛い。薄切りにしてそのまま食べたり、サラダにしたり、フライパンで焼いてマヨネーズをかけて食べる。
最近のカレー・ブームを見越して、2010年1月に発売した「私の恋人」というカレー味のコンニャクもあり、すでに第3弾の商品名も「あなたの恋人」に決まっている。秋山社長は、「どんな味にするかは決まっていませんが、ネーミングだけは(商標)登録を済ませています。恋人シリーズとして売っていきます」と説明する。
同社はコンニャクを「おみやげ品」として販売することで、商品価値を高めた。秋山社長は「いいモノなので安くは売らない」と話し、空港などのおみやげ店と百貨店で販売する。同社のホームページからも買える。