中途採用試験はなんと倍率80倍以上
「首都圏だと、公務員というのは地味な存在で中々イメージし辛いですが、地方にいると民間と公務員の給与というのはかなり開きがあります。県庁に家族2人が勤めていれば車を3年ごとに買い換えるということができますが、地方だと、民間に務めていると40~50代でも年収300万円台ということもあります。親もそういうことを知っているので、子どもに公務員を薦めているようです」
景気悪化で、家庭の事情で就職しなければいけないケースも多くなっている。そうした背景からも安定性と高い給与が魅力となっている。
ちなみに、29歳以上40歳未満が対象となる国家公務員中途採用者選考試験は更に厳しい。07年度に3種相当の「再チャレンジ試験」としてスタートした。合格すると「行政事務」や「税務」などの職種にもつくことができる。
今回の人事院の発表では、10年度の申込者数は8293人。採用予定数は103人で、倍率80倍以上の超難関となっている。