2010年8月12日の東京株式市場の日経平均株価は、一時、前日比200円を超す下げ幅を記録、7月6日に付けた年初来安値(9091円70銭)を更新して9065円94銭を付けた。投資家が急速な円高が続くことを懸念して、輸出関連企業や銀行株を中心に売られた。終値は前日比80円26銭安の9212円59銭だった。9000円台を割り込む可能性が出てきた。
また、東京株式指数(TOPIX)は前日比17.67ポイント安の816.78まで下げ、最安値を更新。終値は同6.67ポイント安の827.78だった。
東京外国為替市場は、1ドル=85円を挟んだ値動きで推移している。
一方、債券市場では長期金利の指標となる新発国債10年物国債の利回りが一時、前日比0.025%低下(債券価格は上昇)して、0.980%まで下落した。8月11日に記録した最低水準の0.995%をさらに下回り、03年8月14日以来の低水準となった。米国の低金利政策が長引きそうなことや、円高株安で投資マネーが国債に向いた。