「ツイッター」(Twitter)でつぶやくと稼げる、そんなサービスがあるらしいとネットで話題になっている。きっかけは動画投稿サイト「ニコニコ動画」の生放送で「2ちゃんねる」元管理人の西村博之(ひろゆき)さんが、ホリエモンがツイッターでつぶやいて企業からお金をもらっている、と暴露したからだ。
そんな仕事が実際あるのか調べてみると、ブログの「口コミ広告」のツイッター版が存在した。
特定のキーワードでつぶやくとお金がもらえる
ネットで話題になっているのは2010年7月25日に放送された番組「ホリエモンの満漢全席 第11回」。ホリエモンの自宅でバーベキューパーティーをしながらトークを楽しむ内容で、ひろゆきさんやジャーナリストの津田大介さんなどが出席した。
番組でホリエモンが視聴者からの質問、
「津田さんはツイッターでどれくらい稼いでいますか?」
を読み上げると津田さんは、みんなが想像するほど稼いではいなくて、ツイッター関連の本は4万部くらいしか売れていない、とツイッター成金を否定。
すると西村さんが横から口を挟み、ホリエモンを指さして、
「むしろツイッターで稼いでいるのはこの人。特定のキーワードでツィートすると、お金もらえるとか、スポンサー持っているからね」
と暴露した。ホリエモンはテカった顔で首を傾げ否定も肯定もしなかった。
これを見た視聴者から「ツイッターで金稼げるのか??」「いいこと聞きました。西村さんthx」「堀江は金儲けうまいよね」などといった驚きのコメントが番組に寄せられた。
本当にツイッターで稼げるのか。ブログならばアフィリエイトなどの広告を掲載したり、企業の商品やイベントをブログで書いてPRしたり「口コミ広告」「口コミマーケティング」で収入を得るという方法がある。ツイッターは国内のユーザーが1000万人を超えたといわれていて、額はともかく、何かしらの儲け話があってもおかしくはない。
実は、ブログの「口コミ広告」のようなサービスが既に始まっていて、ツイッターユーザーが企業の商品などの情報をPRすることで収入が得られる仕組みがある。
ネットマーケティング会社フュージョンテクノロジーがツイッターを使ったサービス「Tweepie」を始めたのは2010年4月。ツイッターユーザーは無料で「Tweepie」の会員になることができ、「Tweepie」サイトにログインした後、クライアント企業が同サイトで提示している商品やサービスについてつぶやくと収入が得られる。このサイトでつぶやいた言葉はそのまま自身のツイッターに表示される仕組みだ。
広告色を前面に出すと反発を買いかねない
このシステムでは、1回つぶやく事に5円から上限で990円が支払われる。その支払額は会員個人個人のフォロアー数、フォロー数、アクセス数を基に査定される。1回のつぶやきにつき現在の最高支払額は600円。この会員はフォロアー数が20万人いる。ただし、1つの商品(サービス)についてつぶやけるのは1回だけだ。
フュージョンテクノロジーによれば、サービスを始めたばかりなので会員数は公表できないが、つぶやきは約150万人に届くようになっているという。会員は30代が中心でうち男性が6割をしめる。サービス開始時は広告の定型文を会員のツイッターに表示する形だったが、
「自分の意見をつぶやけるように変えました。読む人も広告とはわからずに楽しめるようになっています。広告色を前面に出すと反発を買いかねない、という判断からです」
と同社では説明する。ツイッターユーザーが増え続けていることや、企業もツイッターを利用して宣伝したいという気運が高まっていることで、クライアントとなる企業が相当増えていくのではないか、と同社は期待している。