違法アップロードが売上げの10%近くに影響?
日本レコード協会広報部は、
「個人に賠償金の支払いが命じられたのは初めてで、これが警鐘となり著作権侵害が無くなることを期待している。これからはウィニーなど他のファイル共有ソフト利用者についても追及していく」
と話している。
大手レコード会社幹部は、音楽CDが売れなくなったのは違法アップロードの影響が大きく、業界全体の売上げの10%近くに影響を及ぼしている、と考えている。今回の賠償金支払い命令で違法アップロードをする個人は減るとは予想されるが、
「賠償金支払いだけでは抜本的な解決は難しく、ダウンロードする利用者も著作権侵害と定め、取り締まる法律を早急に作るべきではないか」
と話している。
日本レコード協会の調査によれば、09年の音楽ソフト全体の出荷額は前年比13%減の3165億円で、うち音楽CDは同16%減の約2460億円。音楽ソフトの出荷額は99年から11年連続で前年を下回り市場規模はピーク時の約半分にまで縮小した。これは音楽のネット配信と、違法アップロードが原因とされている。